株式投資の種類を徹底解説!初心者必見のリスクと選び方
「株式投資、興味はあるけど、どんな種類があるの?」「リスクって怖い?」「どうやって選べばいいの?」
株式投資を始めたい!と思ったとき、疑問は尽きないですよね。でも安心してください!一口に「株式投資」と言っても、色々な種類やスタイルがあるんです。
この記事では、株式投資の基本から、目的別(成長狙い?安定狙い?)の種類、そして知っておきたいリスクと対策まで、初心者さんにも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、自分にぴったりの投資スタイルが見つかるはず!さあ、一緒に株式投資の世界を覗いてみましょう!
1. 株式投資の種類を理解しよう!基本と分類
まずは、株式投資ってそもそも何?という基本から見ていきましょう。
株式投資とは?仕組みと魅力
株式投資とは、会社が資金を集めるために発行する「株」を、私たち投資家が買うことです。つまり、株を買うということは、その会社の「オーナー(株主)」の一人になるということなんですよ。
株主になると、主に3つの方法でリターンを得られる可能性があります。
- 値上がり益(キャピタルゲイン):買った値段より株価が上がったときに売却して得られる利益。
- 配当金(インカムゲイン):会社が得た利益の一部を、株主に分けてもらえるお金。
- 株主優待:会社の商品やサービス、割引券などがもらえる特典。
これらが株式投資の魅力ですね!会社の成長を応援しながら、自分自身も資産を増やせる可能性があるなんて、ちょっとワクワクしませんか?
株式の種類を大きく分類:上場株式と未上場株式
株には、大きく分けて2つの種類があります。
- 上場株式:証券取引所(東京証券取引所など)で自由に売買できる株式のこと。多くの人が「株を買う」と言うとき、この上場株式を指します。トヨタやソニー、ソフトバンクなど、皆さんがよく知っている大企業のほとんどは上場企業です。証券会社を通じて、誰でも比較的簡単に買うことができます。
- 未上場株式:証券取引所に上場していない株式のこと。原則として、市場での売買はできません。会社の関係者や一部の限られた投資家が保有していることが多いです。将来大きく成長する可能性を秘めているベンチャー企業なども未上場の場合が多いですが、一般の個人投資家が手に入れるのは難しいですし、売却したいときに買い手を見つけるのが大変、という特徴があります。
この記事でこれから解説していく「株式投資」は、主に上場株式を対象としたものです。初心者さんは、まずは上場株式から始めるのが一般的で安心ですよ。
株式の種類別リスクとリターン:比較一覧表
どんな種類の株式を選ぶかによって、期待できるリターン(利益)と、覚悟しておくべきリスクが変わってきます。一般的な傾向をまとめたのがこちらの表です。
種類(代表例) | 特徴 | 期待できるリターン | リスク | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
大型株(安定系) | 時価総額が大きい大企業の株。業績が安定している傾向。 | 比較的小さめ(値上がり益より配当重視の人も) | 比較的小さめ(倒産リスクが低い) | 安定志向、長期投資 |
小型株/成長株(成長系) | 時価総額が小さい会社や、これから成長が期待される会社の株。 | うまくいくと大きい(何倍にもなることも) | 比較的大きい(情報が少ない、倒産リスクなど) | 積極的にリターンを狙いたい人、情報収集が得意な人 |
高配当株/優待株(安定系) | 配当金や株主優待に魅力がある会社の株。 | 配当金・優待というインカムゲインが魅力的 | 配当が減るリスク、株価下落リスク。優待が廃止されることも。 | 定期的な収入や特典を楽しみたい人 |
IPO(新規公開株) | 新しく証券取引所に上場する会社の株。 | 初値が公募価格より高い場合、短期間で利益が出やすい | 当選しにくい、初値割れリスク。 | 資金に余裕があり、宝くじ感覚でチャレンジしたい人 |
ETF/投資信託(分散系) | 複数の銘柄や資産にまとめて投資できる商品。 | 対象となる指数や運用方針による。平均的なリターンを目指すものが多い。 | 比較的低い(分散されているため)。ただし運用コストはかかる。 | 手軽に分散投資したい、プロにお任せしたい人。 |
あくまで一般的な傾向なので、個別の銘柄や市場環境によって変わることは理解しておきましょう。
2. 株式投資の種類:成長性で選ぶなら?
「せっかく投資するなら、将来大きく成長する会社に賭けてみたい!」そんなあなたは、成長性に着目した投資スタイルが合うかもしれません。
成長株投資とは?メリット・デメリット
成長株投資とは、今後、売上や利益が大きく伸びていくと予想される企業の株に投資するスタイルです。
新しい技術やサービス、時代のトレンドに乗っている企業などがこれにあたることが多いですね。企業の成長に伴って株価が大きく上昇し、大きな値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うのが目的です。
メリット:
- 株価が何倍にもなる可能性があり、短期間で大きなリターンを得られることも。
- 将来性のある会社を応援する楽しさがある。
デメリット:
- 成長への期待から、株価が既に割高になっている場合が多い。(PERなどの指標が高め)
- 予想通りに成長しないと、株価が大きく下落するリスクがある。
- まだ利益が出ていなかったり、配当を出していなかったりする企業も多い。
ハイリターンを狙える可能性がある反面、リスクもそれなりにある、ということを理解しておきましょう。
小型株投資:大きな成長の可能性とリスク
小型株とは、一般的に時価総額が比較的小さい企業の株式を指します。「大型株」のトヨタやソニーなどに比べると、知名度は低いかもしれません。
小型株は、企業規模が小さいからこそ、ちょっとしたヒット商品や事業の成功で業績が急拡大し、株価が爆発的に上昇するポテンシャルを秘めています。「大化けする」なんて言われたりもします。
でも、その反面、情報が少なかったり、経営基盤が弱かったりする場合もあり、倒産リスクや株価の変動幅が大きいというリスクもあります。また、取引量が少ないため、売りたいときにすぐに売れない「流動性リスク」も高めです。
小型株投資は、しっかり情報収集して企業の将来性を見極める力が必要とされる、ちょっと上級者向けの側面もあるかもしれません。
グロース株投資:高い成長率に期待
グロース株(Growth Stock)は、その名の通り「高い成長率」が期待される企業の株式です。テクノロジー関連や新しいビジネスモデルの企業に多い傾向があります。
過去の業績や将来予測から、売上や利益が年々大きく伸びていくと見込まれています。株価は、現在の業績よりも将来の成長への期待によって高く評価されていることが多いです。
グロース株投資は、企業の成長とともに株価が大きく上昇することを期待するスタイル。うまくいけば大きな利益が得られますが、期待通りの成長ができなくなると、期待が剥がれて株価が急落するリスクも大きいです。「夢を買う」投資とも言われますが、夢が叶わない可能性もある、ということですね。
バリュー株投資:割安株を見つける
バリュー株(Value Stock)投資は、企業の本来の価値(資産や収益力など)から見て、株価が割安に評価されていると思われる企業の株式に投資するスタイルです。「価値(バリュー)があるのに、市場では安く放置されている株」を探すイメージです。
例えば、安定的に利益を出しているのに、一時的な要因で株価が下がっている会社や、PBR(株価純資産倍率)などの指標が低い会社などがバリュー株と見なされることがあります。
バリュー株投資は、株価が本来の価値に見合った水準まで見直されることによる値上がり益を狙います。また、割安な株は配当利回りが高いことも多く、配当収入も期待できる場合があります。
「偉大な投資家」として知られるウォーレン・バフェット氏も、このバリュー投資を実践していることで有名です。
地味に見えるかもしれませんが、堅実に利益を狙える可能性のある投資法です。
3. 株式投資の種類:安定性で選ぶなら?
「急な値上がりより、安定した収入や特典が欲しいな」「あんまりハラハラするのは嫌かも」というあなたは、安定性に着目した投資スタイルがおすすめです。
大型株投資:安定性と信頼性
大型株は、先ほども少し触れましたが、時価総額が非常に大きい、日本を代表するような大企業の株式です。一般的に、業績や経営基盤が安定しており、倒産リスクは中小企業に比べて低い傾向にあります。
トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、NTTなどの誰もが知っている企業がこれにあたります。市場での取引量も多いため、売りたいときに売れないという流動性リスクも低いです。
ただし、企業規模が大きいため、小型株のように急激に業績が伸びて株価が何倍にもなる、といったことはあまり期待できません。安定した成長や配当を重視する人向けの投資スタイルと言えます。
高配当株投資:定期的な収入源
高配当株投資は、その名の通り、会社が得た利益を積極的に株主に「配当金」として還元している企業の株式に投資するスタイルです。
銀行の預金金利が低い今、株式の配当利回りは魅力的な水準になっていることがあります。(もちろん、元本保証はありません!)
定期的に配当金が入ってくるので、生活費の足しにしたり、再投資に回したりと、お金を「もらう」感覚が強い投資法です。
ただし、会社の業績が悪化すると、配当金が減額されたり(減配)、無くなったり(無配)するリスクがあります。また、配当利回りが高いという理由だけで投資するのではなく、その会社の業績や財務状況もしっかり確認することが大切です。
インカムゲインとは?株式投資における意味
ここで「インカムゲイン」という言葉が出てきました。投資には、大きく分けて2つの利益の出し方があります。
- キャピタルゲイン:資産を売却することで得られる利益。(例:安く買って高く売ることで得られる値上がり益)
- インカムゲイン:資産を保有していることで継続的に得られる収入。(例:株式の配当金、債券の利息、不動産の家賃収入)
株式投資におけるインカムゲインは、主に配当金や株主優待を指します。
高配当株投資や優待株投資は、このインカムゲインを主な目的とする投資スタイルなんですね。売却益(キャピタルゲイン)を狙う成長株投資とは、目的が少し違います。
優待株投資:お得な特典を楽しむ
優待株投資は、企業が株主に対して贈る「株主優待」を目当てに投資するスタイルです。
株主優待は、その会社の自社商品詰め合わせ、買い物割引券、食事券、遊園地のパスポートなど、本当にバラエティ豊か!
自分がよく利用するお店や好きな会社の優待があれば、楽しみながらお得に投資できますよね。特に、主婦(主夫)層や、日々の生活で賢く節約したい人に人気があります。
ただし、優待をもらうには必要な保有株数が決まっていたり、長期保有が条件になっていたりする場合もあるので、事前にしっかり確認しましょう。
また、企業の業績によっては、優待内容が変更されたり、廃止されたりするリスクもあることを覚えておきましょう。
4. 株式投資の種類:投資戦略で選ぶなら?
ここからは、個別の企業だけでなく、少し違ったアプローチで株式市場に投資する方法を見ていきましょう。
テーマ投資:注目テーマに乗る
テーマ投資とは、これから成長が期待される特定の「テーマ」に関連する複数の企業にまとめて投資するスタイルです。
例えば、「AI(人工知能)」「電気自動車(EV)」「再生可能エネルギー」「5G」「医療・ヘルスケア」など、時代のトレンドや社会の変化によって注目されるテーマはたくさんあります。
このテーマ投資は、成長の波に乗りやすいというメリットがあります。しかし、テーマ自体が一時的なブームで終わってしまったり、関連する企業の業績が伸び悩んだりするリスクもあります。
一つの企業を選ぶのが難しい、でも成長分野に投資したい!という人には面白いアプローチかもしれません。
IPO投資:新規公開株で利益を狙う
IPO(Initial Public Offering)投資とは、新たに証券取引所に「上場する」企業の株式を購入するチャンスを狙う投資法です。
上場前の株価(公募価格)は、上場後の最初の取引価格(初値)よりも割安に設定されることが多いため、初値が公募価格を上回れば、その差額が利益になります。特に人気のIPOは、初値が公募価格を大きく上回ることも珍しくありません。
短期間で利益が出やすいというのが最大の魅力ですが、誰でも買えるわけではなく、購入するための抽選に当選する必要があり、非常に競争率が高いです。
また、必ずしも初値が公募価格を上回るとは限らず、「初値割れ」というリスクもあることを忘れてはいけません。
宝くじ感覚で申し込んでみる、という人も多い人気の投資法です。
ETF投資:分散投資を手軽に
ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)は、特定の指数(日経平均株価やTOPIX、NYダウなど)に連動するように運用される投資信託で、株式市場で株式と同じように売買できるのが特徴です。
ETFを買うということは、そのETFが連動を目指す指数に含まれる複数の銘柄にまとめて投資していることになります。例えば、日経平均株価に連動するETFを買えば、日経平均を構成する225社の株式に分散投資しているのと同じ効果が得られます。
少額から分散投資ができる、運用コスト(信託報酬)が比較的低い、リアルタイムで売買できる(投資信託との違い)といったメリットがあります。
どの個別銘柄に投資するか自分で選ぶのは大変…という初心者さんにとって、ETFは手軽に分散投資を始められる非常に便利なツールです。
投資信託:プロに運用を任せる
投資信託は、たくさんの投資家から集めた資金をまとめて、ファンドマネージャーという運用のプロが、株式や債券、不動産(REIT)など様々な資産に投資・運用してくれる商品です。
投資家は、その投資信託の「受益証券」を購入する形になります。投資信託一本で、様々な資産や国・地域に分散投資できるのが最大の魅力です。
少額(ネット証券なら100円から!)で始められるものも多く、投資の知識がなくてもプロに運用をお任せできるので、初心者さんにはとても利用しやすい商品です。
ただし、運用はプロに任せますが、投資した資産の価値は変動するので元本保証はありません。また、運用や管理にかかる費用(手数料や信託報酬)がかかることも理解しておきましょう。
アクティブ運用とパッシブ運用:違いを理解する
投資信託やETFには、「アクティブ運用」と「パッシブ運用」という2つの運用スタイルがあります。
- アクティブ運用:市場平均(指数)を上回るリターンを目指す運用です。ファンドマネージャーが積極的に情報収集や分析を行い、投資する銘柄を選んだり、売買のタイミングを計ったりします。高いリターンを目指す分、運用コストは高めになる傾向があります。プロの腕にかかっています!
- パッシブ運用(インデックス運用):特定の指数(インデックス)と同じような値動きを目指す運用です。日経平均やTOPIXなどの指数に採用されている銘柄に、その指数と同じ構成比率で投資します。市場平均と同等のリターンが得られればOK、という考え方。プロの判断が入る余地が少ないため、運用コストは低めです。
どちらが良い・悪いではなく、あなたの投資の目的や考え方によって選び方が変わってきます。市場平均で十分、コストは抑えたいならパッシブ。市場平均より上のリターンに期待したいならアクティブ、というように考えてみましょう。
5. 株式投資の種類別リスクと対策:初心者向け
投資にリスクはつきものです。でも、リスクの種類を知って、しっかり対策をとれば、怖いものではありません。初心者さんが知っておきたいリスクと対策を見ていきましょう。
株式投資のリスクとは?種類と影響
株式投資には、主に以下のようなリスクがあります。
- 価格変動リスク:株価が変動するリスクです。会社の業績や経済全体の状況、政治、自然災害など様々な要因で株価は上がったり下がったりします。買ったときより株価が下がってしまうと、売却時に損失が出てしまいます。これが一番身近なリスクかもしれません。
- 信用リスク(デフォルトリスク):投資した会社が経営破綻(倒産)したり、業績が著しく悪化したりするリスクです。最悪の場合、投資したお金がゼロになってしまう可能性もあります。特に小型株や新興企業の株は、大型株に比べてこのリスクが高くなる傾向があります。
- 流動性リスク:株式を売りたいときに、すぐに買い手が見つからず、希望する価格で売却できないリスクです。市場での取引量が少ない小型株や、あまり人気のない銘柄で起こりやすいです。
- 金利変動リスク:市場の金利が上昇すると、企業の借入コストが増えたり、相対的に株式投資の魅力が低下したりして、株価が下落する可能性があります。
- 為替変動リスク:海外の会社の株や、海外の資産に投資する投資信託などの場合、為替レートの変動によって、円換算したときに資産価値が変動するリスクです。
これらのリスクは、どの株式や投資信託にも多かれ少なかれ存在します。「リスクがある」=「絶対に損をする」ということではありません。「思っていた通りにならない可能性」がある、ということなんです。
リスクを軽減するための対策:分散投資、損切り
リスクをゼロにすることはできませんが、賢く軽減することはできます。特に初心者さんにぜひ実践してほしい対策が2つあります。
① 分散投資
「卵を一つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。これは、「一つの銘柄や資産に集中投資するのではなく、複数のものに分けて投資しましょう」という意味です。
例えば、A社の株だけに全財産を投資して、もしA社が倒産したらお金はゼロになります。でも、A社、B社、C社…と複数の会社の株に分けて投資しておけば、たとえA社がダメになっても、B社やC社が無事なら全体の損失を抑えることができます。
分散投資は、「銘柄の分散(複数の会社の株を持つ)」だけでなく、「資産クラスの分散(株式だけでなく、債券や不動産投資信託なども持つ)」や、「地域の分散(日本だけでなく、アメリカや他の国の株も持つ)」など、色々な方法があります。
ETFや投資信託は、一本で手軽に分散投資ができる商品なので、初心者さんには特におすすめです。
② 損切り(ロスカット)
損切りとは、含み損(まだ確定していない損失)が出ている株式を、それ以上の損失拡大を防ぐために売却してしまうことです。
「もう少し待てば、また株価が戻るかも…」とズルズル持っていると、損失がどんどん膨らんでしまうことがあります。特に、買った理由が崩れてしまった場合や、予想と違う方向に株価が動いてしまった場合は、勇気を出して損切りすることも重要です。
あらかじめ「この株が〇〇円まで下がったら売る」とルールを決めておくと、感情的にならずに冷静な判断がしやすくなります。
損切りは精神的に辛いですが、大損を防ぐための「賢い撤退」と考えましょう。
株式投資の種類選びで迷ったら?ポートフォリオの考え方
これまで様々な種類の株式投資を見てきましたが、「結局どれを選べばいいの!?」と迷ってしまうかもしれません。
そんなときは、「ポートフォリオ」という考え方が役立ちます。
ポートフォリオとは、あなたが保有している金融資産の「組み合わせ」全体のことです。
例えば、「A社の大型株を30%、B社の成長株を20%、C社の高配当株を20%、日経平均に連動するETFを30%」というように、複数の種類を組み合わせて投資することを考えます。
ポートフォリオを考える上で大切なのは、あなたの「投資の目的」と「リスク許容度」です。
- 「まとまった資金を増やすために、少しリスクをとってでも高いリターンを狙いたい!」→ 成長株や小型株、テーマ投資の比率を多めに。
- 「資産を大きく減らしたくない。安定的に増やしたいし、配当や優待も欲しいな。」→ 大型株、高配当株、優待株、リスクの低い投資信託やETFの比率を多めに。
最初から完璧なポートフォリオを作る必要はありません。まずは少額から始めてみて、色々な投資スタイルを経験しながら、自分に合った組み合わせを少しずつ見つけていくのがおすすめです。
初心者が株式投資を始める際の注意点
いよいよ株式投資を始めてみよう!というときに、いくつか注意しておきたいことがあります。
- 必ず余剰資金で行うこと:当面使う予定のないお金(生活費や近い将来使う予定の資金ではないお金)で投資しましょう。投資は元本保証がないため、損をしても生活に困らない範囲で行うことが鉄則です。
- 情報収集をしっかり行うこと:投資しようと思っている会社がどんな事業をしているのか、業績はどうなのか、ニュースでどんなことが報じられているのか、などを調べるようにしましょう。「なんとなく良さそうだから」で買うのは危険です。
- 感情的にならないこと:株価が上がるともっと上がる気がして、下がると怖くなってすぐに売りたくなる…人間の感情は投資判断を鈍らせることが多いです。最初に決めた投資計画やルール(損切りルールなど)を守るように心がけましょう。
- 最初は少額から始めること:いきなり大金を投資するのではなく、まずは無理のない範囲の少額から始めて、市場の仕組みや株価の動きに慣れていくのがおすすめです。
少額から始める株式投資:おすすめの方法
「でも、株って高いんじゃないの?」と思っている初心者さんもいるかもしれません。ご安心ください!最近は、少額から株式投資を始められる方法が増えています。
- ミニ株(単元未満株):通常、株式は「単元株」というまとまった単位(多くの場合は100株)でしか買えませんが、「ミニ株」なら1株から、または単元の10分の1など、少ない株数から購入できます。ネット証券で取り扱っていることが多いです。数千円から有名企業の株主になれることも!
- 投資信託・ETF:先述の通り、投資信託はネット証券なら100円から積立投資ができるものも多いです。ETFも比較的安い価格で購入できるものがたくさんあります。これらはプロが運用してくれる上に分散投資もできるので、初心者さんにぴったりです。
- 株式累積投資(るいとう):毎月一定額ずつ、決まった会社の株を少しずつ買い増していく方法です。積立投資の考え方ですね。購入時期を分散できるので、高値掴みのリスクを減らせます。
- NISA制度を活用する:NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得られた利益(配当金や売却益)にかかる税金が一定期間非課税になる、とてもお得な制度です。特に「つみたてNISA」は、毎月コツコツ積立投資をするのに向いていて、金融庁が選んだリスクの低い投資信託などに投資できるので、初心者さんはぜひ活用を検討してみてください。
これらの方法を使えば、「株を買うのに何十万円も必要」ということはありません。まずは自分に合った方法で、無理なく始めてみましょう!
6. 株式投資の種類に関するよくある質問(Q&A)
最後に、初心者さんからよく聞かれる質問とその回答をまとめました。
Q. 株式投資はいくらから始められますか?
A. 昔はまとまった資金が必要でしたが、今はネット証券の「ミニ株(単元未満株)」や「投資信託の積立」を利用すれば、数千円、投資信託なら100円から始められるところもあります。もちろん、購入したい株の種類や数によって金額は大きく変わりますが、「大金がないとできない」ということはありませんよ。
Q. 株式投資の税金は?
A. 株式投資で利益が出た場合、主に以下の2つに税金がかかります。
- 売却益:株を売って利益が出た場合。
- 配当金:会社から配当金を受け取った場合。
どちらも、基本的には利益に対して20.315%(所得税・復興特別所得税15.315% + 住民税5%)の税金がかかります。自分で確定申告することもできますが、証券会社の「特定口座(源泉徴収あり)」を開設すれば、証券会社が代わりに税金を計算して納めてくれるので楽ちんです。また、NISA口座を利用すれば、非課税枠内で得られた利益には税金がかかりません!
Q. 株式投資の勉強方法は何がありますか?
A. 色々な方法がありますよ!
- 本を読む:初心者向けの解説書はたくさん出ています。基礎知識を体系的に学ぶのにぴったりです。
- 証券会社のサイトやセミナーを利用する:多くの証券会社が投資に関する情報提供や、初心者向けの無料セミナー(オンラインが多い)を開催しています。口座開設者向けの情報も豊富です。
- 投資関連のウェブサイトやブログを読む:専門家や先輩投資家の意見、市場のニュースなどを気軽にチェックできます。ただし、情報の信頼性には注意が必要です。
- デモトレードを試す:バーチャルな資金を使って、実際と同じように株の売買を体験できるサービスです。リスクなしで練習できます。
まずは一歩踏み出して、少しずつ学んでいくのが大切だと思います。
Q. 株式投資はギャンブルですか?
A. 「投資」と「ギャンブル」は違います!
ギャンブルは、運の要素が強く、胴元が儲かる仕組みになっています。一方、株式投資は、企業の成長に資金を提供し、その成果を分け合う経済活動です。しっかり情報収集をして、企業の価値を見極め、リスクを管理しながら行うものであれば、それは立派な「投資」です。
ただし、「勘」や「うわさ」だけで手を出したり、短期的な値動きに一喜一憂して投機的な取引ばかりを繰り返したりすると、それはギャンブル性が高くなってしまうかもしれません。
株式投資を成功させるには、運だけでなく、知識と分析、そして何より冷静な判断が求められます。
いかがでしたか?
今回は株式投資の様々な種類や、それに伴うリスク、そして初心者さん向けの対策や始め方について解説しました。
株式投資には色々な選択肢があります。最初から全てを理解する必要はありません。
まずは「どんな種類があるのかな?」と興味を持つことからスタート!そして、この記事を参考に、ご自身の目的や許容できるリスクに合わせて、気になる投資スタイルを少しずつ調べてみてください。
あなたの株式投資ライフが素晴らしいものになるよう、応援しています!